BenQの120Hz入力/表示モニタ「XL2410T」を秋葉原でチェック!(動画あり)

 昨日19日、秋葉原へ行ってBenQの「XL2410T」を見て触れて調べてきました。

 秋葉原の各PCパーツショップ等を巡ったものの、昨日の時点でXL2410Tが実機展示されていたのはTSUKUMOのDOS/Vパソコン館2Fのみで、他のショップでは入荷日や予価も流動的であるといったコメントが多く、入荷日はともかく価格は「ショップ間で牽制中」といった印象を強く受けた。

では、XL2410の写真や視野角をビデオカメラで撮影した動画を含め、各ショップの入荷予定・予価、120Hz入力/表示のうんちくをまじえてお伝えします。


  • TSUKUMOのDOS/Vパソコン館2F「XL2410T」の実機
  •  XL2410T実機デモとして表示していたゲームは『Call of Duty: Black Ops』。レンダリングのフレームレートは約90fps前後であったため、90fps/120Hzの表示タイミングとなり完全な滑らか表示には至っておらず、120Hz入力/表示の訴求力という点では微妙なデモでした。しかし、隣にLGのW2363Dが展示してあるため、120Hz入力/表示タイプのモニタを比較しやすいという点では他店にない好環境(照明も意図的に暗くしてあり素晴らしい)。

     120Hz入力/表示は、ゲーム以外の利点の1つに「異なるフレームレートの動画再生」があり、従来の60Hz入力のモニタでは、24fpsの動画だけフレーム間を等速表示できないため動きが突っ掛かるものの、120Hz入力のモニタであれば60fpsや30fpsだけでなく24fpsの動画も滑らかに表示できる(60fpsは同一フレームを2回表示、30fpsは4回、24fpsは5回表示でいずれもフレーム間の等速表示ができる)。これは三菱のモニタに代表される60Hz入力の倍速補間(表示だけ120Hz以上)では実現できないため、120Hz出力の地味な利点です(24fps動画を60Hzで描画・フリップすると、出力段階でフレーム間表示が等速にならない)。

     展示デモを見て、ゲーマーや動画マニアは「見た目に違いは分かりにくけれど、120Hz(120fps)の利点は理解しているので脳内補完するよ」という見識が可能であるものの、それが分からない人に「120Hz(120fps)はこんなに違うのか!」という驚きや、効果を理解させるような映像デモが今のところあまり無いのが少々残念でした。今後、ショップ側の理解によって実現されることを切に願いたいものです。

  • LEDバックライトの威力
  •  液晶モニタはバックライトで大半の電力を消費しているため、発光の電力効率に優れているLEDを採用すると消費電力削減効果が期待できます。実際、XL2410Tのモニタ表面・背面に注意深く手をかざしても放熱(バックライトの熱損失)をあまり感じませんでした。以下に、競合商品を含めた消費電力(通常使用:オンモードでの消費電力順)を載せておきます。

    LG「W2363D」:49W
    acer「GD245HQbid」:38.2W
    I・O DATA「LCD-3D231XBR」:37.8W
    BenQ「XL2410T」:33W エコモード(LEDバックライト輝度低減):28W

     スルーモード搭載の人気モデル「W2363D」より16Wも低という結果に。オールドゲーマーにはCRT好きも少なからずいるから、この差はあまり重視されないかもしれませんが、長期的に見ると電気代となってそれなりの差にはなるので、どうせ買うなら低消費電力なXL2410Tは魅力的なモデルといえそうです。


  • 液晶パネルはTN
  •  価格から想像はしていましたが、XL2410Tもまず間違いなくTNパネルです。TSUKUMOは液晶モニタの陳列で、スペック表のシートにパネルタイプをしっかり明記するショップで、モニタに関する情報量が他店よりも優れています。右の写真を見ても分かるとおりTN(非光沢:ノングレア)と明記されており、実際に目視で確認したところ、TNパネル特有の上下の視野角の低さを確認できました。論より証拠、携帯ビデオカメラでXL2410Tの視野角を横と上下で撮影してみたので、興味ある方は以下の動画をご覧ください(手ぶれ補正が無く、映像がブレまくっているためかなり見苦しくなっています。ご了承を)。

    【動画】XL2410Tの視野角

     映像がプルプルと波を打つように揺れますが、これは携帯ビデオカメラの特性であり、実際このような気持ち悪い揺れ方はしません。

     パネル画質に関しては「TN以上でも以下でもない」という感じで、VAの視野角やIPSの色再現性を求めるのは酷といった印象でした。とくに下からの視野角が狭いため、モニタをセッティングするときは目の高さよりも下に(若干見下ろすように)設置するのがベストではないでしょうか。ゲームや動画のように「動きを重視した映像」を表示するモニタとしてはアリだと思います。

  • 表示(処理)遅延
  •  実際に『Call of Duty: Black Ops』をFPSモードで操作した限り、レスポンス遅延による「操作の重さ」は感じられず、おそらく60fpsの1フレーム(約16.7ms)以内かそれに近い時間内で表示されている印象を受けました。液晶モニタの遅延は、「内部ロジックの処理時間+液晶の応答速度」がほぼMAX値ですので、白⇔黒5ms(GTGで2ms)の素早い応答性を持つパネルであることを考慮すると、内部ロジックの処理時間に余裕を与えられるため、ロジックの設計コストも低く抑えやすいのではないかと想像しています。

     よく遅延が感じられないというCRTも、ビームを左から右へ走らせながら1ラインずつ下へ走査していくため、厳密に言えば1フレームだけをとっても画面の左上と右下では60fpsの場合約16ms程度の表示差があります。しかし実際に「画面左上よりも右下の方が表示が遅いなぁ」などと感じる人はほぼおらず、とてつもなく遅延にシビアなゲームでもなければ気にならないレベルだと思います。

     私もゲームをプレイするのでわかるのですが、120fpsの動きに慣れた後に60fpsの動きを見ると「フレームレートが落ちているなぁ」とハッキリわかるので、視覚でわかるということは瞬時のインタラクティブ性が求められるFPSや格ゲーのゲーマーには、操作レスポンスから来る表示遅延(操作が重いという感覚)が感じ取れるかもしれません。

    ゆえに、120Hz入力/表示をベースに高速な処理を追求したモニタは、ゲーマーに打って付けといえます。

  • 他ショップのXL2410取り扱い状況(2010年11月19日調べ)
  •  モニタを扱っている他のショップも廻り、店員さんに入荷予定や予価について訊ねてみたところ、以下のような返答がありました。

    • TSUKUMO DOS/Vパソコン館
    •  税込み39,800円の予価扱いにて予約受付中(予約だけなら前金無し。キャンセル可)。ただし、入荷日は流動的で決まっていないとの返答。予約された方には、価格と入荷日が決まり次第電話連絡するとのことです。ドット欠け保証制度有りで、ポイントカード1%還元。
      追記(2010/11/25):ネットショップで受け付け開始。税込み38,910円で予約販売価格確定の模様。

    • TWO-TOP
    •  店頭では入荷日・価格ともに未定。ネットショップでは納期未定ですが税込み38,979円にて予約受付中

    • ドスパラ
    •  店頭では入荷日・価格ともに未定。ネットショップでは11月26日予定としながら税込み42,800円にて予約受付中

    • フリージア
    •  入荷予定・価格どころか発売日も知らなかった。「11/26発売ですよね?」と訊いたところ、店員「まだ発売日は決まっておりませんね」→私「昨日、BenQジャパンさんが発表されましたが」→店員「……入荷予定日・予価ともに決まっておりません」。これ以上突っ込むと虐めているみたいなので自重しました。

    • Faith
    •  入荷日未定ながら43,780円という予価(19日17時頃)。ただし価格は変わる可能性あり
      ネットショップでは税込み38,979円で入荷待ちステータスにて受付中

    • T-ZONE
    •  税込み39,800円で予約を受け付けており、11月26日入荷はまず間違いないとの力強い返答。ただし予約は前金払い

    • ソフマップ
    •  入荷日未定ながら税込み42,800円で店頭予約受付中。ただし、予約キャンセルは不可とのこと

     対応の手際良さという点では、TSUKUMOとT-ZONEが素晴らしかった印象です。価格はどのショップも確定ではなく、発売日直前までショップ同士の睨み合いによる価格変動を頭に入れておく必要があるでしょう。

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