今日から施行された「技術的保護手段」

 以前日記でも書いたとおり、本日から改正著作権法の「技術的保護手段(DRM回避)」に該当する部分が施行される。DVDやBlu-rayコンテンツを私的に楽しんだりエンコードしていた方々にとっては「とても不自由」な改正著作権法であり、購入したパッケージは私的利用においても技術的保護手段(アクセスコントロール)を回避しての複製が違法となる。従来は、信号に付加されているコピーコントロール信号(マクロビジョン等のダビング防止技術)に対してのみ適用されていたが、この度の改正で今どきの技術的保護手段を網羅するかたちとなった。


 文化庁の見解からも、技術的保護手段に該当するものとして CSS、AACS、DTCP、HDCP、B-CAS が挙げられており、DVD・Blu-rayパッケージおよびスクランブルの掛かったTV放送のコピー・エンコードといった複製行為、HDCPで暗号化された信号を解除してのキャプチャ等が対象となっている。

端的に書くと、それらの映像・音声をDVD・Blu-rayドライブからローカルに複製して視聴したり、エンコードしたストリームをPCやスマフォなどに保存・転送して楽しむことが許されなくなった。さらに注意を要するのは、技術的保護手段の回避プログラムを公衆送信化(配布)してしまうと、非親告で刑事罰を科せられることから、例えば DeCSS(libdvdcssライブラリ)等を含めたバイナリを日本人が配布する事は完全にアウトとなる。

グレーゾーンという抑止力

 プログラム配布については、法の上でも「プログラム」としか記されていないため、バイナリに限定されているのかソースコードも含めた全体を指しているのか判断が難しく、客観的に見ても判断する人の立場により左右してしまう曖昧な表現だ。が、これは、意図的に対象をぼかすことにより掛かる範囲(グレーゾーン)を広げ、「大丈夫だと思うがもしかしたら……」という人の心理を突いた抑止力を狙っているのかもしれない。明確に挙げてしまうと、法案の穴を突かれて堂々と回避される可能性もあるが、ぼかしておけば「捉えようによっては引っかかるので危ないかも」といった抑止力が多少なりとも期待できる。

個人的には、その抑止力に堂々と乗り、技術的保護手段回避に該当するコードをソースからも排除してオープン化するのがベストだと思うが、コードを除外せず、デフォルトでは技術的保護手段回避に該当する部分をビルドできない(Enableオプション等で意図的に指定しないと取り込めない。絶対に実行できない)ようにしておけばセーフではないかとも考えている。もちろん、前述のようにバイナリ化しての配布は避けなければいけないし、今後もソースコードの扱いをどうすべきか意識する必要はありそうだ。

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