「ビビッドレッド・オペレーション」第6話はフルレンジシーンが散在

「ビビッドレッド・オペレーション」第6話を生視聴していて、ヒロインたちの肌がやたら黄色く、全体的に色がすっ飛んでいるカットが散見されたため、視聴後に信号レベルを確認したところ、やはりところどころのカットでフルレンジ収録されていました。

フルレンジ収録のシーンはざっと確認しただけでも30カット以上

 わかりやすい部分を……ということで、以下のシーンをチョイス。証明するための最低限の引用として、違いがわかる部分のみを同座標・同解像度でトリミングし、元映像とTVスケール補正したものを並べました。



↑元映像(フルレンジ・BT.709)


↑TVスケールへ修正(BT.709)

見てのとおり、フルレンジ収録してしまったカットは砂浜のディテールが白く飛び、肌の色も若干黄色みがかっているのがわかると思います。同位置で確認したい場合は、画像を右クリックしてそれぞれの画像をタブブラウザで開き、切り替えつつ比較してみてください。


 次に、フルレンジ収録と思われるカットを波形表示してフレーム内画素の信号レベルを確認してみました(右画像)。信号レベルのラインは画像に載せてあり、フルレンジの中にY(輝度:白波形)が16-235、Cb,Cr(色差:Cb青波形・Cr赤波形)が16-240にきっちり納まっているか確認できるよう表示してあります。

一目瞭然ですが、輝度・色差ともに思いっきりTVスケールをはみ出しており、全体の信号レベルから見てもフルレンジ収録(*1)してしまったといって間違いなさそうな結果を示しました。

これは推測の域を出ませんが、コンポジット(撮影)後に出力する段階で、それらのカットだけフルレンジで誤出力したか、何らかの作業段階でPCスケール変換してしまった可能性が高そうではあります。意図的表現であれば、色指定を変えるなりエフェクトをかけたうえでTVスケールに納まりますので……。

(*1) ARIB が定めた標準規格 BTA S-002 ではTVスケール内に信号レベルを収めるよう記されている(ただしオーバー・アンダーシュート等の信号特性による瞬時的かつ若干のレベルオーバーは許容されている)。

せめてもの救いは、16以下および235,240以上のスケール外信号をクリップしていないため、編集側が頑張れば先に引用したように映像情報を削がずTVスケールに修正可能な点でしょうか。

これが修正されないと、TVスケールベースで視聴した場合はフルレンジなシーンで以上のような白飛び映像を観ることになりますし、PCスケールでストレート変換視聴をすると通常カットの映像がくすんで見えるというどっちつかずの困った状況に陥るため、BD版マスタだけでも該当カットの再出力(TVスケール出力)による修正を期待したいところです。修正・再編集が面倒であれば”仕様です”扱いでスルーされる可能性も捨てきれませんが、いずれにせよBD版でどうなるか楽しみではあります。

追記(2013/02/17):「マギ」第19話(TBS放送分)もフルレンジ収録のカットが同じ傾向で混ざっています。

  • リンク
  • TVアニメ「ビビッドレッド・オペレーション」公式サイト
    GNBの館(波形表示プラグイン)

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