重い腰を上げていろいろとテストスイートを実行中です。
音ズレの大きな原因となっていたカレントディレクトリ問題もそうですが、QSV で H.264 動画をデコードさせようとすると \Failed to find and open the video decoder./ エラーが出てしまうあれ。
そう、こいつです。親の顔より見たかもしれません。
ですが、以下のように QSV ハードウェアアクセラレーションのもと動作するよう修正しました(Alder Lake の Intel UHD Graphics 770 で動作チェック中)。AviSynth と VapourSynth プラグインの H.264 QSV についても同様に動作します。ついでに AV1 の QSV デコードもサポートし、AviUtl 上でも 4K 解像度で 100fps を超えるデコード速度を叩き出します。
dav1d で CPU に頑張ってデコードさせると、せいぜい 50fps 弱程度(i5-12600K@5.07GHz)なので倍くらいのパフォーマンスでしょうか。
あとは、VapourSynth 用のプラグイン vslsmashsource の64bit版を追加する予定で、VapourSynth が 32bit 版の配布をやめて 64bit 版オンリーになったことへの対応です。
また、AviUtl 用の L-SMASH Works File Reader も 64bit 版を同時に出します。amate 氏作の InputPipePlugin という素晴らしいプラグインがあることを知り、named pipe の力を借りて 64bit な L-SMASH Works File Reader を使っちゃおうというわけです。テスト環境においては、pipe 処理によるオーバーヘッドが微々たるものだったので、amate 氏へのリスペクトも兼ねてひとつの選択肢として用意したいと思った次第です。
ほかにも修正点他ありますが、それは更新時に。
このような記事があがっていました。
どのリポジトリからビルドしているのかよく分かりませんが、こちらのフォークから開発してみるのもいいかもしれません。
https://scrapbox.io/nazosauna/L-SMASH_Works%E3%82%92%E6%9C%80%E6%96%B0%E7%89%88%E3%81%AB%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%81%99%E3%82%8B
コメントありがとうございます。
muken 氏のリポジトリからフォークされたものをすべて把握しているわけではないのですが、海外の方々が AviSynth / VapourSynth 用プラグインをより良いものにしようとコミットした共通コードが今回の更新に含まれています。
具体的には、私を含め多くの方々が手をあまり入れない VapourSynth 周りのコード編集に多大な貢献をしている AkarinVS さんのリポジトリをベースにする予定です(とはいえ HolyWu さんが AviSynth とその共通コードにかなり手を加えたものではありますが)。
あとは AviUtl 向けに私のコードを追加しているような感じになります。