XL2410を購入しまして、昨日届いてから写真撮りやモニタのクセをチェックしているのですが、表示遅延について早く知りたいとそわそわしている人のために、120Hz入力時の表示遅延をブラウン管との比較で早急に調べてみました。

  • 表示遅延テスト結果(速報版)
  • テストは、リンク先のコメント(Twitterでの呟き)にもあるように、10×12行列のタイルに1~120のナンバーを振り、それを120fpsで1つずつ進めて再生・表示することで1/120秒精度の表示遅延を測定することができます(このチェック用動画の詳細は後日ふれます)。

    比較相手はCRTと強敵ですが、結果は120fpsで約2フレームの表示遅延(CRTは67まで表示していたのに対しXL2410Tは65)でしたので、遅延時間は2/120秒(約16.7ms)ということに。60Hz入力タイプのゲーミングモニタはすでに多く出回っており、それらの遅延が1フレーム(1/60秒)をウリにしていることから、従来のゲーミング用モニタとほぼ同等の表示レスポンスと言えるでしょう。

    ただしこのテストは、CRTの限界スキャンに近い解像度(1440x960@120Hz)でクローン表示をしているため、XL2410T側はスケーリング処理を挟んだフル画面表示となっており、スケーラの処理遅延を含んでいる可能性があります。そのため、後日、スケーリング処理を挟まないようドットバイドット表示やインスタントモードのON/OFFで再度測定したいと思います。

    1件のコメント

    1. クローンモードではプライマリとセカンダリが同期がとれておらず、時間差ができてしまう可能性が高いです。できたら分配ケーブルなどを使った方がいいと思います。もしくは入れ替えても計測するなどの工夫をされるとベストだと思います。

      下記のリンク先などでも言及されてます。他の方がCRT2台で検証されたときも約0.5/60秒の差ができてました。
      ttp://bygzam.seesaa.net/article/119680462.html
      ttp://www.negitaku.org/diaries/3645/

      通りすがり
    2. クローンモードにおける表示差(私が所持しているのはRADEON系なので、プライマリ・セカンダリの区別は特にないのですが、クローン作成時に複製した側をセカンダリと仮称します)は、今度の記事できっちり確認しますので、そちらをご覧いただけると幸いです。

      分配器を使う方法はアナログ出力で統一するしかないため、XL2410T側として普段あまり使わないであろう入力を使う点や、アナログで入れるとA/Dコンバータなどの処理遅延が懸念されるため、この方法も表示比較として平等にはなりません。もちろん、分配機器側でアナログとDVI分配ができても出力タイミングが異なるのは容易に想像が付きます。

      通りすがりさんがお知らせくださったリンクや、その作者様が公開されているツール、私が行ったテストいずれも、2つのモニタを用意した「表示差」しか検出できないため、モニタ個々の「絶対値」が結局わからないんですよね。

      時間があれば表示遅延(絶対値)を検出するハードを作りたいのですが、液晶パネルの特性やデジタルインタフェース(DVIやHDMI)が入力バッファを必要とする点を考慮すると、余計なバッファリングや処理を挟まないアナログ入力のCRTモニタには結局敵わないと思っています。

      POP
    3. 表示差をきちんと確認していただけるとのことで、これは非常にありがたいです。なかなかそこまできちんと測定されている方は少ないので。確かに端子がアナログとデジタルでは違ってきそうですね。ほんとは企業側がきちんと絶対値を測定して発表してくれるといいんですが・・。

      遅延のデータは待ってる人がかなりいると思います。私も非常に楽しみです。

      通りすがり
    4. クローンモードだけでは心許ないため、デュアルリンクDVI-IからデュアルリンクDVI-Dとアナログを直で分岐するケーブルの購入に踏み切ろうと思います。

      機器で分配するとメモリやロジックによる遅延が少々気になるので、それなら大丈夫かと。

      と同時に、クローンモードの遅延差も割り出せるので一石二鳥となるかもしれません。

      POP
    5. これは、ゲーマーの人にもかなり貴重なデータとなりそうですね
      ますます楽しみです

      2chの方で話題になっていたツールがあったので、こちらも一度試してみられるといいかもしれません
      走査線の位置がわかりやすいので細かく測定できるようです(POPさんなら簡単に作れそうですが)
      ttp://hardforum.com/showthread.php?t=1423433

      液晶もCRTの様に上から順に表示していることを、私もこれで確認して初めて知りました
      (やっていた人がいたので、私もカシオのデジカメで高速度動画を色々なパターンで撮って見てみました)

      通りすがり
    6. 2種類注文した分岐ケーブルのうち1本届いたので接続・表示テストをしたのですが、コネクタがデュアルリンクにもかかわらず内部結線はシングルリンクのみのようで、正常に120Hz表示できませんでした(60Hzであれば表示されるのでシングルリンク判定)。

      もう1本は本日受け取りの予定ですので、そちらもダメだとクローンモードで双方の誤差を考慮した測定方法になりそうです。

      POP
    7. かなりチェックが遅れていますが進捗状況を少し。

      結局、クローンモードによるチェックを行いましたが、まずクローンモードのプライマリ・セカンダリによる表示遅延差は確認されませんでした。おそらく、RADEON HD6570のクローンモードは、出力時に分配しているため信号の出力遅延差がほぼ無い(小さい)のではないかと推測しています。

      通りすがりさんが紹介してくださった表示パターンですが、高速度撮影できる環境があると効果覿面だと思います。縦に割って列表示すると、フレーム単位の表示差と走査線単位の表示差がわかる仕組みですね。残念ながら、私は高速度撮影できる機器を持っていないのでフレーム単位で計測する方法が精一杯でした……。

      また、インスタントモードにおける処理遅延低減は思いのほか効果的なテスト結果を得られました。

      POP

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