追記(2011/03/21):関東各局のクリッピング値を載せました
大震災の影響により、今なお首都圏の交通や計画停電に関するL字テロップが挿入されている状況が続いています。録画したデータを再エンコードするのであれば丁寧に処理できるものの、リアルタイム視聴や録画データの再生(視聴)ではL字が邪魔に感じる事もやや増えてきたように思えます。そこで、テレビ放送のリアルタイム視聴および録画データの再生時に、L字をクリッピングしつつ本編映像領域をフル画面で楽しむ方法について考えてみました。
もちろん、L字情報を軽視したり完全否定するものではありませんが、その事を踏まえつつ「L字部分は無くても良い」と個々の判断で踏みきれる方に向け、以下の方法をご紹介します。
いきなりネタばらしをすると「ffdshowでデコードしつつL字領域をクリッピングする」という非常に簡単な方法で、各局のL字領域に合わせてクリッピングすれば、ほぼフル画面でコンテンツを楽しめるというわけです。もちろん、この方法が使えるのは「本編がほぼL字である場合」に限られ、フル⇔L字切り換えが本編中頻繁に行われる番組についてはあまりお奨めできません。また、ffdshowでソフトウェア処理をするため、極端に非力なCPUではデコード(視聴)がままならない可能性があります。
以下は、テレビ東京で放送された「GOSICK」第10話を処理した結果です(ハメコミ合成ではなくリアルタイムによる実際の処理映像)。
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プレイヤはDirectShowデコーダを任意指定できるものであれば何でも構いません。TSに限っては、TVTestの機能性が高いため、ここではTVTestをベースとした設定方法を紹介します。
まず、ffdshowをダウンロード・インストールします。ビデオデコーダの設定で「コーデック」のMPEG2を有効化し、「インタレース解除」と「切り出し」を有効化します。インタレース解除はハードウェアを使っても構いませんが、ffdshowでデインタレースしてからクリッピング(切り抜き)したほうが事故が少ないと思います。必要に応じてffdshowのフィルタ順を差し替えてください(クリッピング解像度によっては先にデインタレースしないと映像にコーミングやジャギーが出る可能性がある)。
「切り抜き」の設定は右の写真のようにL字領域をピクセル単位で指定してクリッピングします。写真の例はテレビ東京のL字をクリッピングする値。環境により数値は若干異なるかもしれませんが、他局のクリッピング値も以下に載せておきます。局ごとにffdshowのプリセットを作って切り換えると楽です。
震災以来繋がらなくてとても心配でした。
ご無事なようで本当によかったぁ。
ありがとうございます。
節電のため平日の計画停電時間帯はサーバを落としています。